問題解決のための思考法【ボトルネック】に注意せよ
こんにちは、KAIです。
プロ構成ライター、戦略コンサルタントをしています。
本記事で解決できる悩み

「問題を根本から解決できる思考法が知りたい」
「効率的に家事をしてるのに時間が足りない」
「ムダ使いしてないのに貯金できない」
大丈夫です。こんな悩みを解決します。
著者の略歴
これまで150を超える企業案件で、論理的な提案をしてきました。
問題解決のための思考法がわかる
問題を引き起こす原因の特定方法がわかる
※目次をクリックすると、該当箇所に移動します。
問題解決のための思考法【ボトルネック】に注意
結論からお伝えします。
問題解決に不可欠な思考「ボトルネック」とは、全体の質や量を左右する最大の原因のことです。
語源は、ボトルを逆さにしても、”すぼんでいる箇所”で液体の出る量が制限されることに由来します。
辞書での意味も確認しておきましょう。
生産活動や文化活動などで、全体の円滑な進行・発展の妨げとなるような要素
引用:「三省堂 大辞林 第三版 – ボトルネック」weblio辞書
問題の根本的な原因「ボトルネック」は誰もが知っている【具体例】
ボトルネックを理解するには、「渋滞」をイメージしてみてください。
5車線の道を通行中に、事故で車線が1車線に制限された場合。

たとえ5車線あったとしても、実際の交通量は1車線分ですね。
この制限箇所がボトルネックです。
「問題箇所に気づく思考」については以下の記事で解説しています。
本質を見抜く3つの視点と思考法【VUCA時代をどう生きるのか】
「メタ思考とは?絶対に気づくべき思考の癖」
ボトルネックのビジネス上の問題とは
ボトルネックという問題解決のための思考が重要視される代表例が「生産ライン」です。
たとえば、工場。
▼生産の工程は3つ
A:細かくする
B:混ぜる
C:形を整える
3つの生産工程では、生産量がそれぞれ異なります。
▼各機械の1時間当たりの生産量
A:5㎏
B:2㎏
C:5㎏
図のように、AとCでは1時間に5㎏生産できます。

しかし、Bでは1時間に2㎏しか送られません。
その結果、AからC全体の生産量は1時間あたり2㎏に制限されます。

AやCの性能をいくら上げても、Bがボトルネックになるため結果は同じです。
生産量を上げるには、ボトルネックである”B”の改善が必須となります。

「問題箇所の整理」については以下の記事で解説しています。
思考が浅い人こそ『MECE』で考えるべき
思考を整理するならロジックツリーが最強
問題解決にボトルネックの解消が不可欠な理由
具体例を先にお伝えしたので、ここで整理します。
ボトルネックの解決が必須な理由は3つあります。
①生産性が下がる
②時間とコストがかかる
③ストレスがかかる
解決すべき問題①生産性が下がる
具体例の通りですね。
説明は省略します。
解決すべき問題②時間とコストがかかる
本来の生産性が下がれば、ロスが発生します。
「費用対効果」が悪くなるのは避けられません。
結果、たとえば納品の遅延などを引き起こしてしまいます。
解決すべき問題③ストレスがかかる
ボトルネックが発生しているということは、本来の生産力が発揮できていない証拠です。
目標と現実との間に大きなギャップができると、「ジレンマ」に陥り、ストレスを感じるでしょう。
「本当に解消すべき問題」については以下の記事が参考になります。
論点思考とは?【問い】を見極めて『生産性』を上げる
客観的な思考とは?他人が『評価』できる【形容詞置換法】
問題解決思考の実践!『多能工化』について

ボトルネックに関する問題解決の具体例を2つ紹介します。
それが「多能工化」です。
チームの場合:マルチスキル化
個 人の場合:マルチタスク化
多能工化①マルチスキル化
1つ目の「多能工化」である『マルチスキル化』はチームでおこなう場合です。
ひとりで複数の工程を担当して、問題を解決するという考え方
たとえば「1人2役」です。
アパレルショップを例に、お客さんが来店してから、商品を購入するまでの流れを考えましょう。
▼チーム体制
・服選びの接客担当
・顧客の試着サポート担当
・ミシンのお直し担当
・商品の会計担当

この問題点は次の2つです。
・お客さんが試着中は接客スタッフの手が空く
・直しのオーダーが少なく、スタッフが手持ち無沙汰になる
生産効率を考えると、担当スタッフは4名も必要ありません。

そこで、スタッフ数を減らし、ひとりが担う領域を増やします。
これで人件費の無駄を省けますね。
▼新しいチーム体制
・服選びの接客担当が会計もする
・試着サポートがミシンもする

・工場の生産ライン
・会社内のチームワーク
・店舗のオペレーション
などマルチスキル化はさまざまな組織で有効です。
マルチスキル化のメリット
マルチスキル化のメリットも整理しておきます。
・ひとりが担当する仕事量を均等にして、負荷を少なくする
・チームとして柔軟に配置転換し、時代の変化に対応できる
・組織内のコミュニケーションが増え、フォローがしやすくなる
特に流動的で柔軟な変化ができる「アジャイル」型の組織体制が求められます。
『マルチスキル化』のメリットも期待値は高いですね。
「チームで問題を共有する方法」は以下の記事で解説しています。
論理的思考とは?結論を導くプロセスを【徹底図説】
論理的に考えるには?【因果関係】を見つけよう!
多能工化②マルチタスク化
チームでなくても、多能工化はいますぐ実践できます。
それが『マルチタスク化』です。
同時に複数の作業を並行しておこなうこと
人によって向き不向きがある(著者補足)
たとえば、勉強時間を捻出したい場合。
24時間のうち、勉強時間に置き換えられる時間を作ることは大切です。
しかし『マルチタスク』なら、時間を有効活用できるため効率的に生産性を上げることができます。

図の場合なら、通勤中の2時間を勉強時間として活用できますね。
また、最近では、勉強方法を工夫することでも『マルチタスク化』ができます。
たとえば本を読むのではなく、「本を聴く」といった方法です。
手がふさがる家事をしながらでも、場所を移動しながらでも、音声なら「ながら読書」をすることで、勉強できます。
いまの時代「時間がないから勉強できない」はもはや言いわけでしょう。
ながら読書ツールとしては、AmazonのAudibleが有名です。
いまなら無料体験中です。
自分にピッタリの勉強スタイルが見つかるとイイですね。
また、思考法を「体系的」に学べる『グロービス学び放題』もおすすめです。
「グロービス学び放題」は以下の記事で解説しています。
【キャンペーン情報も】グロービス学び放題の全体像【まとめ】
【口コミ30選まとめ】グロービス学び放題の評判ってどうなの?
動画学習サービス5選【徹底比較】グロービス学び放題はどんな人におすすめ?
【全6タイプを網羅】グロービス学び放題の料金プランの選び方【一覧表】

KAI
「以上です。お疲れ様でした!」
参考 ・「渋滞はなぜ起こる」- 時事ドットコム ・「ボトルネック」- グロービス経営大学 ・「ボトルネック」 - ANTELOPE ・「思考のボトルネックを解除しよう! 」石川 和幸