【具体例×図解】思考を整理するならロジックツリーが【最強】
こんにちは、KAIです。
プロ構成ライター、戦略コンサルタントをしています。
本記事で解決できる悩み

「思考の整理ってどうやるの?」
「優先順位がわからない。選択肢もみえてない」
「思考を整理しないとキャパオーバーです」
大丈夫です。こんな悩みを解決します。
著者の略歴
これまで150を超える企業案件で、論理的な提案をしてきました。
思考を整理することで悩みの原因が見つかる
頭の中をロジックツリーで見える化できる
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【具体例×図解】思考を整理するならロジックツリーが最強
結論からお伝えします。
思考を整理する、最強のツール、それが「ロジックツリー」です。
問題をツリー状に「分解」していく思考法
ツリーの幹から枝葉のほうへ思考を細かく分解していきながら、課題の原因や解決策をさがしていきます。

ちなみに、思考の整理と聞くと、『マインドマップ』をイメージするかもしれませんが、ロジックツリーとマインドマップは真逆といえるほど違います。
マインドマップとは?
『マインドマップ』とは、 連想したことを放射状に「拡散」していく思考法です。
次から次へと拡散させながらアイデアを連想する思考法
マップの中心から全方位にむかって発想を広げながら、頭の中を洗い出していきます。
マインドマップは発想を広げる上で非常に便利です。
・趣味を種類別に書いてみる
・1日のタスクを書いてみる
・好きな映画をジャンルごとに書いてみる
などあらゆる用途に使えて、自由に発想を広げることができます。
ロジックツリーとマインドマップの違い
『マインドマップ』には、ルールはありませんが、ゴールもありません。
一方で、思考の整理という観点では、『ロジックツリー』の方が適しています。
なぜなら、ルールはありますが、ゴールも一応あるからです。
・おなじ階層はMECE(モレもダブりもない状態)にするべき
・下の階層はひとつ上の階層にすべて含まれているべき
わかりにくいので図説します。

家系図のように、左の「親」要素から右の「子」要素、「孫」要素へと分解していきます。
具体的な例を次の章から掲載していくので、徐々にイメージをつかんでいきましょう。
「MECE」については以下の記事で解説しています。
思考が浅い人こそ『MECE』で考えるべき【深さも幅も大事】
具体例でわかる!「ロジックツリー」で思考を整理するメリット
ロジックツリーを学ぶメリットは思考が整理できることです。
また、要素を比較するなど、客観的な判断力が求められる場面でも有効です。
馴染みがない思考法だと思うので、メリットと具体例をあわせて解説します。
①問題を見つけやすくなる
②原因を特定しやすくなる
③-A.改善策を考えやすくなる
③-B.優先順位をつけやすくなる
順に解説します。
「客観的な思考法」は以下の記事で解説しています。
客観的な思考とは?『置き換え』でスッキリ解決!
①問題を見つけやすくなる
メリット1つ目は問題を見つけやすくなることです。
たとえば、学校の成績で、学年ランキングで、前期よりも順位が下がった場合。

「成績が下がった」とひとまとめにせずに、なにが問題なのかを整理しましょう。
「問題解決」については以下の記事で解説しています。
問題解決のための思考法【ボトルネックの罠】に注意!
②原因を特定しやすくなる
メリット2つ目は原因を特定しやすくなることです。
たとえば、「なぜ最近ふられるのか?」という疑問に対して、問題を見つけたとします。
問題:「そうだ、最近太ったからかも…」
ロジックツリーで論理に筋道を付けて整理することで、太った原因を追求していくことができます。

「論理の展開」については以下の記事で解説しています。
【わかりやすく図解】帰納的思考と演繹的思考って結局なんなの?【比較】
③-A改善策を考えやすくなる
メリット3つ目は改善策を考えやすくなることです。
たとえば「趣味を始めたいけど、時間がない!」という悩みがあったとします。

このように『ロジックツリー』を使って、時間を作るための「改善策」を具体化していきます。
③-B優先順位をつけやすくなる(③-Aの応用)
さらに応用として優先順位をつけやすくなることも大きなメリットです。
たとえば、「どこか別の部署に異動したい」というように選択基準が無数にある状況でも、ロジックツリーで全体像を俯瞰して捉えられることでシンプルに判断できます。

ロジックツリーの端に「評価項目」を設けると、比較検討がしやすいですね。
「俯瞰した視点」は以下の記事で解説しています。
メタ思考とは?絶対に気づくべき思考の癖【2つの思考法で改善】
目的別に思考を整理。ロジックツリーの3つの使い方
ここからはロジックツリーの使い分けの方法をお伝えします。
自分の目的は次の3つ型のどれなのか、思考を整理する前に考えましょう。
ロジックツリーの型 | 目的 |
---|---|
①Whatツリー | 問題箇所を特定 |
②Whyツリー | 原因を特定 |
③Howツリー | 改善策を決定 |
具体例で解説します。
①問題箇所を特定したいなら『Whatツリー』
「Whatツリー」は次のような状況で有効です。
「問題が複雑であいまい」
「なにが問題なのかわからない」
「whatツリー」は別名「要素分解ツリー」です。
全体を部分に分解していきます。
Whatツリー | |
---|---|
別名 | 要素分解ツリー |
目的 | 問題箇所(なに)を特定する |
方法 | 全体を部分にわける |
形式 | 足し算 |
先ほどの「なぜ学校の成績が下がったのか」の例は『whatツリー』で分解しました。

全体(総合成績)を、部分(科目別の点数)に分解することで、なにが問題なのかが見える化できましたね。
②問題の原因を特定したいなら『Whyツリー』
「Whyツリー」は次のような状況で有効です。
「問題は見つかったけど、理由はわからない」
「原因をつきとめたい」
「whyツリー」は別名「原因追求ツリー」です。
Whyツリー | |
---|---|
別名 | 原因追求ツリー |
目的 | 問題の原因(なぜ)を特定する |
方法 | 因果関係を明らかにする |
形式 | 掛け算(足し算も) |
先ほどの「なぜ最近フラれるのか?」の例は「whyツリー」で整理しました。
問題箇所(太ったこと)を、部分(なぜ太ったのか?)へと掘り下げていくことで、原因を特定しました。

それでは最後のツリーを紹介します。
「因果関係」は以下の記事で解説しています。
論理的に考えるには?【因果関係】を見つけよう!
論点思考とは?【本当に解くべき問い】を見極めて『生産性』を上げる
論理的な文章の書き方【重要】なのは伝える順番
③改善策を決めたいなら『Howツリー』
「Howツリー」は次のような状況で有効です。
「原因はわかったけど、どう改善すればいいの?」
「どれから行動するか優先順位を決めたい」
「howツリー」は別名「イシューツリー」です。
howツリー | |
---|---|
別名 | イシューツリー |
目的 | 改善策を決める/優先順位をつける |
方法 | 具体化した結果を比較する |
形式 | 具体化 |
先ほどの「どうすれば趣味の時間を作れるのか?」の例は「howツリー」で改善策を洗い出しましたね。

可能性(改善の方法がぼんやりとたくさんある)の状態から、実現性(具体的になにを実行すべきかわかる)の状態に具体化していきました。
また「どの部署に移動するかべきか?」のように、改善策が複数あって迷う場合もおなじです。

改善策が具体的になればなるほど、それぞれの策を比較しやすくなります。
「どれから実行するべきか」の優先順位も決めやすくなりますよ。
「イシュー」は以下の記事で解説しています。
論点思考とは?【本当に解くべき問い】を見極めて『生産性』を上げる
MECE必須!ロジックツリーの注意点

ロジックツリーは考えを整理することができる「最強の思考法」だといえます。
・どんな問題にも幅広く使える
・問題を見える化できる
・改善策を選んで実行できる
ただし、考えを整理するうえで、唯一にして最大の敵が「MECE」です。
とくに1階層目をモレなく、ダブりなく、整理するのはそれなりに頭を使います。

ただし、ここまで整理できれば、もう悩む必要はありません。
導き出した改善策をおそれずに実行していきましょう。
「抽象化と具体化」は以下の記事で解説しています。
具体化と抽象化の『真実』行き来しないと【無意味】
まとめ【What/Why/How】3つのロジックツリーで思考を整理しよう

考えを整理するための思考法「ロジックツリー」は3つの型があります。
①What:問題箇所を特定
②Why :原因を特定
③How :改善策を決定
ちなみに思考や情報を整理することを別名「構造化」ともいいますよ。
複雑な思考をどんどんシンプルにしていきましょう。
「構造」は以下の記事で解説しています。
なぜなぜ思考で【脱!思考停止】そもそも『考える』って?
アナロジー思考とは?【最高に生産的なアイデアのパクリ方】
また、思考法を「体系的」に学べる『グロービス学び放題』もおすすめです。
「グロービス学び放題」は以下の記事で解説しています。
【キャンペーン情報も】グロービス学び放題の全体像【まとめ】
【口コミ30選まとめ】グロービス学び放題の評判ってどうなの?
動画学習サービス5選【徹底比較】グロービス学び放題はどんな人におすすめ?
【全6タイプを網羅】グロービス学び放題の料金プランの選び方【一覧表】

KAI
「以上です。お疲れ様でした!」
参考
・「ロジックツリー コンサルが大活用する 分解して解明する方法」 – DIAMOND ONLINE
・「ロジック・ツリーとは」- グロービス経営大学
・「MECE(ミッシー/ミーシー)とは」 – グロービス経営大学
・「PowerPointでロジックツリーを作ってみよう」 – ferret