論理的思考とは【結論】を導くプロセスを相手と共有する方法

論理的な考え方

こんにちは、KAIです。

プロ構成ライター、戦略コンサルタントをしています。

本記事で解決できる悩み

悩める人

「論理的って?ググってもわからない」
「論理を論理的に解説してください」
「そもそも思考とは?となる始末」

大丈夫です。こんな悩みを解決します。

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これまで150を超える企業案件で、論理的な提案をしてきました。

記事を読むと

論理的思考や「思考」の本来の意味がわかる
「ピラミッド構造」が使えるようになる

※目次をクリックすると、該当箇所に移動します。

論理的思考とは?

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結論からお伝えします。

『論理的な思考』とは、個々のものごとを体系的に整理して、矛盾なく筋道を組み立てることです。

さらに『論理的な思考』の最終的なゴールは、「自分がたどり着いた結論への『道筋』を相手と共有すること」だと私は考えています。

個々のものごとを体系的に整理して、矛盾なく筋道を組み立てる

この1文の中には、2つの意味が含まれています。

論理的思考とは

・個々の物事を体系的に整理する =「全体と部分の包含関係」
・矛盾なくすじみちを組み立てる =「部分と部分の因果関係」

順に解説します。

「論理や説得力」を文章で活用する方法は以下の記事で解説しています。
論理的な文章の書き方【重要】なのは伝える順番
説得力のある文章を書くには?【根拠が最強】
文章構成の決・定・版【PREP法】

そもそも『思考』とはなにか?

まずはそもそも『思考』とはなんなのかを理解すると、全体像が見えてきます。

図をご覧ください。

論理的思考とは

人がある情報にふれたとき、それを処理し、出力する流れのイメージ図です。

複雑なのでシンプルにします。

論理的思考とは

五感で認知した情報に対して、1度必ず脳というフィルターを通します

脳から出力された時点で、『思考』によって『解釈』が加えられて出力されます。

※実際の脳内の情報処理過程についてはかなり複雑なので割愛しています。
参考「認知特性」認知機能の見える化プロジェクト

「思考」については以下の記事で解説しています。
なぜなぜ思考で【脱!思考停止】そもそも『考える』って?

論理的思考とは?2つの「思考」のタイプ

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さらに「思考」には2つの種類があります。

それが「拡散思考」「収束思考」です。

論理的思考とは収束思考拡散思考

それぞれ「クリエティブシンキング」「ロジカルシンキング」とも言い換えられます。

2つの思考

・拡散思考:クリエイティブシンキング
・収束思考:ロジカルシンキング

この「収束思考」=「ロジカルシンキング」が『論理的思考』です。

収束思考とは

「収束思考」とは多くの事実からひとつの結論を導き出す思考法です。

論理的思考とは収束思考

「科学」や「数学」で使う頭の使い方ですね。

思考の方法には、すでに法則や型になっているものも多くあります。

論理的思考で使う「フレームワーク」も思考の型のひとつです。

拡散思考とは

「拡散思考」とは自由に連想してアイデアを広げる思考法です。

論理的思考とは拡散思考

「芸術」や「文学」で使う頭の使い方ですね。

あるきっかけから、新しいものを生み出す際に必要とされます。

ゼロイチ

と言われるのはこのためです。

正解がなく、思考の過程にも法則が確立されにくいので「再現性」は低いです。

「包含関係」と「因果関係」の違い説明できますか?【論理的思考に必須】

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それでは、具体的な方法論を解説します。

もう一度、繰り返します。

「論理的な思考」とは、個々のものごとを体系的に整理して、矛盾なく筋道を組み立てることです。

論理的思考を実践する方法は次の2つに分けられます

論理的思考とは

・個々の物事を体系的に整理する =「全体と部分の包含関係」
・矛盾なくすじみちを組み立てる =「部分と部分の因果関係」

それぞれに説明します。

包含関係とは

「包含関係」とは、親要素(全体)に、複数の子要素(部分)が含まれている関係です。

論理的思考とは包含関係

たとえば、新しい趣味の時間を確保したい場合。

1日の時間割を体系的に整理することで、次のような流れで論理を組み立てていきます。
論理的思考とは

・現状の把握:24時間をなにに費やしているのか?
・問題の特定:時間がないのはなにが原因か?
・改善策の立案:その原因をどうすれば改善できるか?

「包含関係」については以下の記事で解説しています。
思考を整理するならロジックツリーが【最強】

因果関係とは

おさらいです。

論理的思考とは

・個々の物事を体系的に整理する =「全体と部分の包含関係」
・矛盾なくすじみちを組み立てる =「部分と部分の因果関係」

「因果関係」とは、2つのものごとが「原因」とそれによって起こった「結果」になっている関係です。

因果関係は単体で使う場合と、因果関係を根拠として結論を導き出す場合があります。

というのも因果関係を明らかにするだけ終わらず、「だからなにが言えるのか?」という結論が大切だからです。

論理的思考とは

たとえば、「〇〇式ダイエットでは痩せなかったのに、なぜ痩せたのか?」という理由を考える場合。

論理的思考とは

そもそもの「関係とは」については以下の記事で解説しています。
論理的に考えるには?【因果関係】を見つけよう!

【論理的思考の基本】ピラミッド構造について

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ここまでが「論理的思考とは?」の理解編でした。

ここからが論理的思考を使いこなす実践編です。

ピラミッド構造とは「結論」を「根拠」で支える思考法

じつは、論理的に「思考」や「提案」、「説明」をするための型が存在します。

それが『ピラミッド構造』です。

『ピラミッド構造』では、結論が論理的に正しいと証明するために、「結論」を複数の「根拠」で補強します。

論理的思考とは
ピラミッド構造とは

◆結論を根拠で支える論理的思考の型のひとつ
効果 − 結論が論理的に導き出されたものだと証明できる
用途 − 説明、説得、提案などのシーン
目的 − 同意、納得、理解をしてもらうため

ピラミッド構造では、論理的思考のひとつ「因果関係」を使います。

・事実 ↔ 根拠
・根拠 ↔ 結論

それぞれを「因果関係」でつなぐことで論理の筋道がうまれます。

参考「考える技術・書く技術」バーバラミント著

ピラミッド構造を完成させる手順

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具体的には5つのステップでピラミッド構造を成立させます。

ピラミッド構造の手順

①問いを正しく設定する
②論点を設定する
③事実情報を集める
④論点に対して答えを出す
⑤問いに結論を出す

順に解説します。

ピラミッド構造の使い方①問いを正しく設定する

論理的思考とは

まずはピラミッドでいう頂点部分からです。

最初に、正しく「問い」を設定します。

問いなので、疑問形ですね。

正しい問いとは、「結論を出すべき問い」という意味です。

『イシュー』ともいいます。

『イシュー』については以下の記事で解説しています。
論点思考とは?【イシュー】を見極めて『生産性』を上げる

最終的にピラミッド構造が完成した時、この問いに対する答えが「結論」になります。

ですので、論理が正しくても、そもそも答えを出すべきでない問いを最初に設定すると、すべてが無になります。

たとえば

悩み:何度注意しても、子どもがおもちゃを片づけてくれない
問い:どうすれば忘れずに片づけてくれるのか?

これが、答えを出すべきではない問いです。

なぜなら、片づけてくれない「本質的な理由」は、別にある可能性が高いからです。

本質:子どもが片付けてくれないのは注意をひきたいから
問い:どうすれば子どもと信頼関係が築けるのか?

最初に設定する問いによって、まったく違う結論が導き出されますね。

論理的思考とは

「イシュー」について詳しく学びたい方は以下の書籍が参考になります。
「ISSUE DRIVEN」安宅和人著

YahooのCSOを長年勤められている安宅和人さんの著書ですね。

すべてのビジネスマンにおすすめできる必読書です。

「本質的な思考法」については以下の記事で解説しています。
本質を見抜く3つの視点と思考法【VUCA時代をどう生きるのか】

ピラミッド構造の使い方②論点を設定する

次にピラミッドの2段目です。

①で設定した問いに対して『論点』を設定します。

結論を出すために、どんな『論点』を考えるべきかを決めます。

たとえば「A社B社C社のうち、どの企業に転職すれば新たな挑戦ができるか?」という問いを設定した場合。
論理的思考とは

論点1.役職は?
論点2.業界での地位は?
論点3.社風は?

このように『論点』にそって考えることで、問いに対する『結論』を導き出せます。

『論点』については以下の記事で解説しています。
論点思考とは?【本当に解くべき問い】を見極めて『生産性』を上げる

ピラミッド構造の使い方③事実情報を集める

続いて、ピラミッドの3段目です。

『論点』にそって情報を集めます。

あくまで『事実(ファクト)』がベースになります。

論理的思考とは

論点1.役職は?
 A:課長
 B:課長代理
 C:なし

論点2.業界でのシェアは?
 A:中堅
 B:業界2位
 C:ベンチャーなので無名

論点3.社風は?
 A:トップダウンだが建設的
 B:保守的
 C:どんどんチャレンジできる

ピラミッド構造の使い方④論点に対して答えを出す

ここで2段目に戻ります

ここまでの事実情報をもとに「論点に対する答え」を出します。

「論点に対する答え」こそが、「結論を支える根拠」になります。

論理的思考とは

論点1.役職は?
 優勢なのは課長になれるA社。
 ただしC社はベンチャーなので、実質的な発言権はある。

論点2.業界でのシェアは?
 B社は業界2位なので、業界の最前線を体験できる。
 C社はベンチャーなので無名だが、まったく新しいサービスの開発に関われる。

論点3.社風は?
 個人的にはA社の建設的な社風は好き。
 ただし、新たな挑戦という意味ではC社が最適。

ピラミッド構造の使い方⑤問いに結論を出す

最後は、ピラミッドの頂点ですね。

根拠をもとに、最初に立てた問いの『結論』を出します。

結論:役職や業界のシェアは現時点ではないが、新たな挑戦ができる環境としてC社に転職する。

ピラミッド構造3つのメリット

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ピラミッド構造によって論理が明確になることで、3つのメリットがうまれます。

ピラミッド構造のメリット

①提案が相手に伝わりやすくなる
②主張の説得力がアップする
③本質を見抜く力がつく

メリット①提案が相手に伝わりやすくなる

ピラミッド構造で提案する際は、まず結論から伝えます。

さらに結論の「根拠」を複数説明します。

シンプルに論理が整理されていて、重要な結論から伝えるため、非常に効率的で合理的な伝え方ができます。

超重要なのでもう一度。

ピラミッド構造で提案する際は、まず結論から伝えます。

伝える順番

結論 → 根拠 → 具体的な事実

ビジネスで相手に要件を伝える際の「必須スキル」です。

◆関連記事
「説得力のある文章を書くには?【根拠が最強】」
「文章構成の決・定・版【PREP法】」

メリット②主張の説得力がアップする

ピラミッド構造によって、主張の説得力を増すことができます。

「結論」を「根拠」が支える
「根拠」は「事実」に基づいて導き出される

要素同士が互いを補強し合うため、全体の説得力が高まります。

メリット③本質を見抜く力がつく

ピラミッド構造にそって思考することで、本質を見抜く力が養えます。

仕事を効率化し、生産性をあげるには、まず考えなくてもいい問いを切り分ける必要があります。

問いは正しいか?
論点は適切か?

これらの思考を通して本当に考えるべき問い「イシュー」を見極める力が身につきます。

本質を見抜く力は、なによりも重要です。

論理が正しいかをセルフチェックする方法

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最後に論理的に思考ができているかを「セルフチェック」をする方法をお伝えします。

導き出した「結論」「根拠」「事実」の上下の論理のつながり双方向にチェックします。

結論から根拠へのチェック

①Why So?=「なぜそういえるのか?」
例)なぜ『結論』だといえるのか。なぜなら『根拠』だから。

②So What?=「だからなに?」
例)『根拠』だ。だから『結論』なんだ。

【まとめ】論理的な思考法をマスターするには

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そもそも思考は2種類です。

2つの思考

・拡散思考:クリエイティブシンキング
・収束思考:ロジカルシンキング

収束思考は答えを正しく絞り込んでいくロジカルシンキング=「論理的思考」です。

論理的思考は2つに分けられます。

論理的思考とは

・個々の物事を体系的に整理する =「全体と部分の包含関係」
・矛盾なくすじみちを組み立てる =「部分と部分の因果関係」

『論理的な思考』で「自分がたどり着いた結論への『道筋』を相手と共有」しましょう。

また、思考法を「体系的」に学べる『グロービス学び放題』もおすすめです。

「グロービス学び放題」は以下の記事で解説しています。
【キャンペーン情報も】グロービス学び放題の全体像【まとめ】
【口コミ30選まとめ】グロービス学び放題の評判ってどうなの?
動画学習サービス5選【徹底比較】グロービス学び放題はどんな人におすすめ?
【全6タイプを網羅】グロービス学び放題の料金プランの選び方【一覧表】

著者

KAI
「以上です。お疲れ様でした!」

参考
・「クリエイティブ・シンキングとはなにか?」- DIAMOND
・「ピラミッド構造 考え整理し論理深める 相手の説得にも効果大」DIAMOND ONLINE
「ピラミッド構造(ピラミッド・ストラクチャー)とは」グロービス経営大学院