正しい文章の書き方【必須8つ】とりあえずコレだけ!
こんにちは、KAIです。
プロ構成ライター、戦略コンサルタントをしています。
本記事で解決できる悩み

「正しい文章を書くための注意点って?」
「よくある間違いをしてないか心配」
「上手い下手より正しく書きたい」
大丈夫です。こんな悩みを解決します。
著者の略歴
コピーライター歴8年、フリーランス歴4年。
これまで150を超える企業案件で、文章原稿を作成してきました。
正しい文章を書く具体的な注意点がわかる
ついやってしまう文章の癖が治る
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正しい文章の書き方【必須8つ】
結論からお伝えします。
『正しい文章』を書くためには、語法を知ることが不可欠です。
本記事では、特に使用機会の多い「8つの語法」を紹介します。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
既に実践できている内容であれば、正しい文章が書けている証拠です。
「文章の基本」は以下の記事でも解説しているのでご覧ください。
文章【書き方の基本ベスト5】全部できてますか?
だ・である調の使い分け【絶対】勘違いしてる文体の話
正しい文章の書き方①意外と知らない編

これから以下の順で解説していきます。
①意外と知らない編
②うっかりミス編
①「が」を順接で使わない
逆接の場合のみ、「が」で文章をつなぎましょう。
そもそも文と文を接続する「が」には、相反する2つの役割があります。
・順接:これまでの流れのまま継続する
・逆接:これまでの流れと真逆の内容に転換する
例文で比較します。
・順接:昼食はパスタでしたが、夕食もパスタです。
・逆接:昼食はパスタでしたが、夕食はステーキです。
順接の「が」をさけるべき理由は2つあります。
理由①逆接本来の機能が薄れるから
「が」は逆接でこそ本来の機能を発揮します。
「Aですが、(しかし)Bです」とすることで、話の流れを180度転換できるからです。
直感的に「が」は逆接の意味合いを含むため、順接で使うと論理の筋道が曖昧になってしまいます。
「論理的な文章」は以下の記事で解説しています。
論理的な文章の書き方【重要】なのは伝える順番
説得力のある文章を書くには?【根拠が最強】
理由②そもそも文章を分けるべきだから
「が」で接続する時点で、そもそも2つに分けるべきです。
さきほどの例文を2つに分けます。
・順接:昼食はパスタでした。夕食もパスタです。
・逆接:昼食はパスタでした。しかし、夕食はステーキです。
順接であれ、逆接であれ、「が」で文章をつなごうとした時点で、2つに分けましょう。
「簡潔な文章の書き方」は以下の記事で解説しています。
文章が苦手なら『短く』すべき【書き方は2つだけ】
文章の書き方のコツとは【構成】は絶・対・条・件
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
正しい文章の書き方2つ目は、「も」「など」を単独で使わない、です。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
例文で解説します。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉にも行きます。
・彼が好きなスポーツはバスケットボールなどです。
正しい文章は次の通りです。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉に行きます。
・彼が好きなスポーツはバスケットボールです。
私も経験があるので、「も」や「など」を例文のように使ってしまう気持ちはわかります。
おそらく本人の心の中では次のように考えを巡らせているのではないでしょうか?
・旅行だし美味しいお店や観光スポットは外せないけど、温泉にも行きたいな。
・彼はサッカーや陸上もやってたけど、1番はバスケットボールかな。
たとえニュアンスを含ませたいからだとしても、客観的に読めば語法として正しくないのが明白です。
「客観的な思考」は以下の記事で解説しています。
客観的な思考とは?他人が『評価』できるための【形容詞置換法】
「メタ思考とは?絶対に気づくべき思考の癖【2つの思考法で改善】」
④「たり」は重ねて使う
「たり」は本来重ねて使うべきです。
しかし、たとえ正しい語法を知っていても、間違いに気づきにくいので注意が必要です。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
間違いに気づきにくい理由は「たり」は動詞に続くためでしょう。
「目的語+他動詞」、つまり「〇〇〇を△△△したり〜」のように、必然的に文節が長くなり、1つ目の「たり」を忘れやすいためでしょう。
では例文です。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉に行ったり、ご飯を食べたいな。
正しい使い方は次のとおりです。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉に行ったり、ご飯を食べたりしたいな。
一方で、そもそもひとつしかないなら「たり」は使ってはいけません。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉に行ったりしたいな。
この誤用が起こる原因は「も」「など」と同じしょう。
頭の中では複数の「あれをしたり、これをしたり」が存在しているからです。
正しくは次のとおりです。
・旅行に行ったら、現地の有名な温泉に行きたいな。
同列の要素を複数並べたいなら、「たり」を重ねて書くべきです。
必ず「Aしたり〜、Bしたり〜」のように、ペア(2つ以上)で使いましょう。
③「こと」「もの」を使わない

「こと」「もの」は便利な言葉です。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
あらゆる「対象」や「概念」、「感情」を指し示す代名詞のような役割をするからです。
より適切な言葉を探す必要がありません。
例文です。
・次の欄から、正しいものを選べ。
・転職することにしました。
続いて、「もの」や」「こと」の代わりに「適切な言葉」を選んだ例です。
・次の欄から、正しい選択肢を選べ。
・転職する決意をしました。
比べてみると、どちらの表現の方がより正確に伝わるかが明らかですね。
また、意味が重複している場合も修正すべきです。
・彼が教えてくれたおすすめ映画は、観たことのあるものだった。
「もの」=「映画」なので、重複しています。
係受けという構造になっているので、文章を2つに分けると、修正しやすいですよ。
・彼がおすすめの映画を教えてくれた。しかし、すでに観ていた。
「〜。しかし、」を「が、」とつなぎ直してもOKです。
「具体と抽象」は以下の記事で解説しています。
具体化と抽象化の『真実』行き来しないと【無意味】
アナロジー思考とは?【最高に生産的なアイデアのパクリ方】
⑤「の」「に」を連続しない
「の」や「に」を連続使用して単語をつなぐのは避けましょう。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
「の」や「に」はとりあえず単語と単語をつなぐことができるので、つい使いがちですね。
・社員の突然の異動願の提出のため、忙しい。
・デスクに無遠慮に置かれた書類に、目を疑った。
そもそも「異動願」や「書類」にすべての単語を紐付けようとしているのが問題です。
「の」や「に」で無理矢理つないでいるため「不自然に長い名詞」になっています。
修正します。
・社員が突然、異動願を提出した。だから忙しい。
・デスクに書類が無遠慮に置かれていた。私は目を疑った。
名詞がダラダラと長い、”頭でっかち”な文章にするとわかりにくくなりますね。
「わかりやすい文章」は以下の記事でも解説しています。
3つの『不』をヤメレば【誰でも】わかりやすい文章が書ける
⑥文末を単調にしない
文末を同じ言い回しで揃えると、文章全体が単調になります。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
文章全体が単調になるだけでなく、少し幼稚な印象を読者に与えるので絶対に避けましょう。
私はパスタが大好きです。
カルボナーラの濃厚なクリームを想像するだけで幸せです。
将来はカルボナーラ専門店を開くつもりです。
文末を変更します。
私はパスタが大好きです。
カルボナーラの濃厚なクリームを想像するだけで幸せを感じます。
将来はカルボナーラ専門店を開くつもりです。
文末を揃えても間違いではありませんが、読み手の文章に対する評価が下がる意味では、間違いに等しいです。
ただし例外的にあえて文末を揃えた方が、伝わりやすい場合があります。
パスタが大好きです。
ラーメンも大好きです。
うどんも大好きです。
私は基本的に麺類が好きなんだと思います。
理由はわかりますか?
「意味」や「構造」が同じ文章はあえて文末を揃えましょう。
文末の統一感を利用することで、目や音から「同列」の情報であることが伝わります。
少し細かいテクニックですが、余力があれば活用してみてください。
正しい文章の書き方②うっかりミス編

続いて「うっかりミス編」を解説します。
①意外と知らない編
②うっかりミス編
あと2項目だけなので、がんばりましょう。
⑦能動態と受動態を混同しない
「した」のか「された」のか、「主語」と「動詞」の関係性を明確にしましょう。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
まずは例文をご覧ください。
・本田が土壇場でゴールを決めて、ベンチから駆け寄ったチームメイトはハグをした。
気づきましたか?正しくは、
・本田が土壇場でゴールを決めて、ベンチから駆け寄ったチームメイトにハグをされた。
主語は本田なので、チームメイトにハグを「される」ですね。
特に文章が長くなるほど、「能動(した)」と「受動(された)」が食い違いやすくなります。
・本田が土壇場でゴールを決めた。ベンチから駆け寄ったチームメイトにハグをされた。
文章を分ければ、構造がわかりやすくなりますよ。
⑧誤字脱字をなくす
いよいよ最後ですね。
①「が」を順接で使わない
②1つだけなのに「も」「など」を使わない
③「たり」は重ねて使う
④「こと」「もの」を使わない
⑤「の」「に」を連続しない
⑥文末を単調にしない
⑦能動態と受動態を混同しない
⑧誤字脱字をなくす
誤字脱字をなくす。
正しい文章を書くための、シンプルで最速の改善策です。
知識も技術も一切いりません。
これまでの7つの語法の間違いも気づきやすくなるので、書いた文章は必ず1度読み返して校正しましょう。
「校正」は以下の記事で解説しています。
文章の質を上げる3つの方法【校正・校閲・推敲】仕事の質もアップ!
【文賢か、文賢以外か】文章作成アドバイスツール【価格・性能・評判】
【チェックリスト】正しい文章の書き方

チェックリストも活用してくださいね。
□「が」を順接で使わない
□ 1つだけなのに「も」「など」を使わない
□「たり」は重ねて使う
□「こと」「もの」を使わない
□「の」「に」を連続しない
□ 文末を単調にしない
□ 能動態と受動態を混同しない
□ 誤字脱字をなくす

KAI
「以上です。お疲れ様でした!」