人の心を動かす文章を書くには?【すぐに使える】感情を動かす3つのコツ
こんにちは、KAIです。
プロ構成ライター、戦略コンサルタントをしています。
本記事で解決できる悩み

「人の心を動かす文章が書けるようになりたい」
「文章がうまくなくても感情って動かせるの?」
「論理にも感性にも訴える文章が書きたい!」
大丈夫です。こんな悩みを解決します。
著者の略歴
コピーライター歴8年、フリーランス歴4年。
これまで150を超える企業案件で、文章原稿を作成してきました。
人の心を動かす文章の書き方がわかる
読者の興味や関心がわかるようになる
※本記事は、メンタリストDAIGO著「人を操る禁断の文章術」を参考にしています。
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※目次をクリックすると、該当箇所に移動します。
人の心を動かす文章を書くには?
結論からお伝えします。
人の心を動かす文章を書くには3つのコツがあります。
①ワンメッセージで書く
②自分の過去の行動を書く
③相手の未来の姿を書く
人の心を動かすための本質
人は感情で動く生き物です。
理性や、論理は、あくまでも自分の心の動きを正当化するための”後付け”でしかありません。
3つのコツいずれかに当てはめて文章を書くことで、平凡な文章が「人の心を動かす文章」に生まれ変わります。
「本質」は以下の記事で解説しています。
本質を見抜く3つの視点と思考法【VUCA時代をどう生きるのか】
それでは具体的に解説します。
人の心を動かす文章術①ワンメッセージで書く
人の心を動かす文章のコツ、1つ目は「ワンメッセージで書く」です。
①ワンメッセージで書く
②自分の過去の行動を書く
③相手の未来の姿を書く
たとえば、床掃除を自動でしてくれるロボット掃除機『ルンバ』を売りたい場合。
『ルンバ』がどんな商品なのかを知ってもらい、購入につなげるには、商品をどう紹介すべきでしょうか?
・従来の10倍を誇る吸引力
・3段階の吸引システム
・高さ10cmの薄型設計
・自動充電&自動再開
・床に合わせて調整する吸引口
・ゴミを逃さない清掃センサー
もしこれだけの”売り”があったとしても、いきなりすべてを伝えるのは間違いです。
情報量が多いと受け手がすべて受け取れず、伝えたいことも分散されてしまうからです。
ワンメッセージの具体例
「正しい情報をできるだけ多く知ること」と「人の感情を動かせること」は、残念ながら比例しません。
情報の多さ ≠ 感情への影響力
では、どんな文章にするべきかでしょうか?
それが『ワンメッセージ』です。
イメージとしては広告のキャッチコピーです。
たとえば
掃除の時間が、自由な時間に。
のように、まずはひとことで相手の関心を惹く「ワンメッセージ」が重要になるのです。
「キャッチコピーの発想法」は以下の記事で解説しています。
【ファイナリスト直伝】宣伝会議賞の対策法『コピーの感覚値』を掴もう
宣伝会議賞で大賞を受賞できるのは「発見」のあるキャッチコピー
消費者の行動を段階ごとに分けて考える『AISASの法則』
本記事のテーマとは若干それますが、重要な知識なので紹介します。
ワンメッセージの考え方は、マーケティング戦略で使われる『AISASの法則』(アイサスの法則)とも合致します。
『AISASの法則』 | |
---|---|
Attention | 注意 |
Interest | 関心 |
Search | 検索 |
Action | 行動 |
Share | 共有 |
この表は、以下のように「消費者行動プロセス」を5つのステップで表しています。
注意 → 関心 → 検索 → 行動 → 共有
つまり、消費者はすごろくでコマを進めるように、少しずつ段階を踏みながら、商品の購入を決定します。
『AISASの法則』 | |
---|---|
注意 | 商品に気づく |
関心 | 商品に興味を持つ |
検索 | 商品のことを調べる |
行動 | 商品を購入する |
共有 | 商品のことを発信する |
たとえば、まったく知らない商品のことを、いきなり「検索」することはありえません。
また、「関心」がない相手に、「検索」で知るような情報量を伝えても響きません。
商品を売る場合だけでなく、日常会話で興味を惹く場合にも使えますよ。
「購買プロセス」は以下の記事で解説しています。
「特化ブログと雑記ブログの選び方【理想と現実】のギャップをチェック!」
人の心を動かす文章術②自分の過去の行動を書く

人の心を動かす文章のコツ、2つ目は「自分の過去の行動を書く」です。
①ワンメッセージで書く
②自分の過去の行動を書く
③相手の未来の姿を書く
自分の過去の行動とは、「自分がどう思うか」だけでなく、「どう思ったからこう行動した」という事実を伝えるという意味です。
人の感情を動かすこと ≠ 自分の感情を伝えること
よほどの信頼関係がない限り、感情論で人は動きません。
「事実や根拠を使った文章」は以下の記事で解説しています。
論理的な文章の書き方【重要】なのは伝える順番
説得力のある文章を書くには?【根拠が最強】
自分の過去の行動を書く方法の具体例
たとえば、美味しいお店を紹介してくれた上司にお礼を伝える場合。
「素敵なお店を紹介してくれてありがとうございました。本当に心から感謝しています。」
と、「自分の感情をいかに伝えるか」に意識がいっていませんか?
そもそも感情は人によって「尺度」が違います。
「本当に心から感謝している」がどれくらいの感謝なのかは、本人にしかわかりません。
自分の尺度 ≠ 相手の尺度
だから気持ちよりも「行動」という『事実』を書くべきです。
「論より証拠」です。
たとえば先ほどの事例なら
「素敵なお店を紹介してくれてありがとうございました。本当に嬉しくて、あれから3回もランチに通ってしまいました。」
どうでしょうか?
「そんなに喜んでくれたなら、また別のお店を教えてあげよう」と思ってくれるはずです。
「論理と根拠」は以下の記事で解説しています。
論理的思考とは?結論を導くプロセスを【徹底図説】
論理的に考えるには?【因果関係】を見つけよう!
人の心を動かす文章術③相手の未来の姿を書く

人の心を動かす文章のコツ、3つ目は「相手の未来の姿を書く」です。
①ワンメッセージで書く
②自分の過去の行動を書く
③相手の未来の姿を書く
「未来」とは、行動した相手がどう変化するかを伝えるという意味です。
たとえば
「この練習は辛いけど、世界的に有名なコーチが勧めているから絶対したほうがいいよ!」
というように、いわゆる『権威性』を使って人の心を動かす手法は定番でしょう。
しかし
辛い > 有名なコーチ推奨
となって心が折れたら、なんの効果もありません。
そこで、次のような伝え方をする必要があります。
「この練習は辛いけど、2ヶ月後には記録が120%以上伸びてるから絶対したほうがいいよ!」
つまり読み手の想像力を刺激して、どんな未来が待っているのかをイメージしてもらうわけです。
「想像力を広げる思考法」は以下の記事で解説しています。
具体化と抽象化の『真実』行き来しないと【無意味】
アナロジー思考とは?【最高に生産的なアイデアのパクリ方】
相手の未来は、相手の願望
相手の「未来」とは、もう少し具体的に説明します。
どんな姿になりたいのか
どんな結果が欲しいのか
どう改善したいのか
つまり「願望」のことですね。
「ドリルを売るな。穴を売れ」
というマーケティングの有名な言葉があります。
たとえば商品販売ならお客さんの本当の「ニーズ」を考えることが、心を動かすヒントにつながります。
「相手に響く文章の書き方」は以下の記事で解説しています。
伝わる文章を書く方法【相手のメリット】に変換
いい文章を書く方法【特定の個人】に向けて書くべき
相手の願望は、悩みの裏返し
心を動かすには、文章の読者(相手)がどんな願望を持っているのか、事前に調べてから書くべきです。
文章 | 読者 |
---|---|
提案書 | クライアント |
報告書 | 上司 |
広告 | 想定顧客 |
ビジネスメール | 取引先 |
SNS | 友達 |
ラブレター | 好きな人 |
日記 | 自分 |
ちなみに相手の願望を叶えて、心を動かすには、2つのアプローチ方法があります。
・ポジティブ:興味/関心/趣向
・ネガティブ:悩み
もし、相手のポジティブな願望がわからない場合でも、「どんな悩みを抱えているか」から答えは導き出すことができます。
「悩み」=ネガティブな状態を改善することも、読者の本当のニーズですね。
・不満
・不安
・不明
・不足
・不便
たとえばポジティブな「カッコよくなりたい」よりも、ネガティブな「薄毛を治したい」のように「具体的」なため、ニーズに沿った答えが提示しやすいという特徴があります。
未来の姿が具体的なほど、相手の心に響く文章もピンポイントで書けるようになります。
以下の記事でも「不」について解説しています。
3つの『不』をヤメレば【誰でも】わかりやすい文章が書ける
【まとめ】人の心を動かす文章を書くには

人の心を動かす文章を書くには「3つのコツ」があります。
①ワンメッセージで書く
②自分の過去の行動を書く
③相手の未来の姿を書く
□①ワンメッセージで書く
人はいきなりたくさんのメッセージを受け取ることはできません。
「ワンメッセージ」を心がけましょう。
□②自分の過去の行動を書く
相手の感覚に左右されないような「事実」を使って表現することも重要です。
□③相手の未来の姿を書く
・どんな願望を叶えたいのか ・どんな悩みを改善したいのか
を考えながら、心を動かす文章を書いていきましょう。

KAI
「以上です。お疲れ様でした!」
参考 「ロボット掃除機ルンバ」 「AISAS」MarkeZine